そして、仲間になる

1か月ほどの間、盛り上がりを見せていたダンボールまつり。あそびーむ内は、子どもたちの秘密基地で埋め尽くされました。そこであそび、おやつを食べ、掃除までする様は、さながら自分の家のよう。しかし、ここに至るまでには、数日間に渡るドラマがあったのです。

当初、基地づくりにやる気を見せていたのは、4年生の男子Aくんたち。ロッカーの上から始まった彼らの秘密基地は、日々怒涛の勢いで部屋中を侵食していきます。2年生の男子Bくんが「入れて!」と声をかけても、「壊すからイヤだ!!!」と一蹴。ついつい、入れてあげなよと介入してしまいそうになりますが、ぐっと我慢。

すると、入居を拒否されたBくんは、「じゃあ小さい子たちのための基地をつくる!」と奮い立ちます。Aくんの思いもよらないアイデアで、新しい秘密基地を創り上げていくBくん。次第に、Bくんの秘密基地にも人が集まるようになります。Aくんも気になって仕方がない様子…。

そんなある日、突然Aくんが「おれらの基地とつなげようぜ!」と提案しました。Bくんはやれやれといった様子で肩をすくめ、「今回だけだぞー」とニヤリ。こうして、あそびーむ内には、大きな1つの秘密基地が完成しました。

現在、あそびーむでは、1年生から4年生の子どもが生活しています。異年齢同士の関りでは、道具の貸し借りやおやつの取り合いなど、高学年が主導権を握る場面もしばしばあります。しかし、ことあそびの場合は、「何が1番楽しいか?」「どうやったらもっと面白くなるか?」の追求に、年の差は関係ないようです。そして、お互いのあそびの「楽しい」が共有できた時、彼らはあそびの探究者として、年齢という壁を超えて仲間になります。

あそびという緩やかな輪の中で、お互いを認め合い、育ち合う。プレーリーダーは、そうした子どもたちの様子を、温かく見守っていきたいと思っています。